ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ大統領のスピーチが注目を浴びている。
これは、リオ会議(環境の未来を決める会議)でのスピーチで、日本では全く報道されていません。
もしかしたら先進国では取り上げられてないんじゃないかなぁ。
ウルグアイのムスカ大統領は自分の資産の80%を寄付したり、月たった1000ドル強で質素に郊外で暮らしているそうです。
また、給与の大部分を財団や政府などに寄付している、有言実行の大統領です。
まず、この大統領の心は何て豊かなんだろうって感じました。
そして地球人としての本当の幸せってなんだろう?って考えさせられました。
印象に残った演説を抜粋してみますね。
息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。
同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?可能ですか?
それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?
このような残酷な競争で成り立つ消費主義社会で「みんなの世界を良くしていこう」というような共存共栄な議論はできるのでしょうか?
どこまでが仲間でどこからがライバルなのですか?
現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていません。
逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。
私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。
幸せになるためにこの地球にやってきたのです。
人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。
命よりも高価なものは存在しません。
「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」 根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。
そして、改めて見直さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。
幸福が私たちのもっとも大切なものだからです。
環境のために戦うのであれば、人類の幸福こそが環境の一番大切な要素であるということを覚えておかなくてはなりません。
ちなみに「97%の国民が幸せ」」と答えるブータン。
ブータンの民族はチベット系8割、ネパール系2割をしめており、1日2ドル未満で暮らす貧困層は17万人くらいだそうで、国民のおよそ25%も占めています。
1960年代「幸福こそ、人のそして国家の究極の目標」として、当時のワンチュク国王が1972年にその概念を生み出し、国民総幸福量(GNH=Gross National Happiness)という独自の指標を作り、「世界一幸せな国ブータン」として注目されています。
ちなみに日本は90位。 隣国では、中国が82位、韓国は102位となっています。
私たちが考える本当の幸せを考えてみませんか?